2018年10月30日~11月4日に大阪スタジオクートギャラリーで開催の
「三原順 原画展 Four Seasons ~三原順の四季~」は無事終了しました。
想定していた入場者数を4割ほど上回る盛況で、小さなギャラリーは静かな熱気に包まれていました。
自分の持っている懐かしいグッズをお持ちになる方、熱心に感想ノートに思いを記していく方、
原画を前に涙ぐむ方、カフェで静かにBGMに耳を傾ける方、みなさま心に残っています。
たまたま、あさぎり夕先生の訃報をネットで探していたら、偶然に三原順原画展の情報を見つけ
慌てていらっしゃった方もいらっしゃいました。
原画展でスタジオライフの上演を知り当日券で観に行った方もいらっしゃり、
また逆に、スタジオライフファンの方が見にいらして、原作も読んでみますと言っていただけたのも嬉しかったです。
劇団スタジオライフの倉田淳さん、藤原さん、そして稽古の休憩時間に足を運んでくださった役者さんたちにも感謝です。
皆様にサインいただきましたチラシは大人気でした。
何度か、「立野さんて男の人だったんですか」と驚かれました。
15年位前まで、立野が東京でオフ会に行くたびにしばしば言われていていましたが、
ずいぶんと久しぶりです。それだけ、今まで届かなかった方たちに届いたのだと思います。
関西で開催したことは有意義だったのだと改めて感じました。
いらしていただきました皆様、そして来られずとも遠方で見守って下さったファンの方々に感謝です。
関西でのスタッフの方たちにも感謝です。
関西で初めての三原順原画展を、知っていれば行ったのにという方が一人でも少なくできるように、
事前にあちこちにチラシを置いてまわってくださったり、情報サイトへの掲載依頼など
積極的に進めて下さった方に感謝です。
土日の混雑を乗り切ることができたのも、
狭いスペースでの物販に日々工夫を加え改善していただけた
スタッフの皆様のおかげです。
スタジオクートギャラリーのオーナーの方は、壁の補強から設営のお手伝いまでしていだいて、
会期中も何かと楽しみながら支えてくださいました。
素敵な場所と出会えたと思っています。
好評であったオリジナルグッズの製作には、旧知の三原ファンの方たちに
デザイン等ご協力いただきました。
図録の編集では徹夜の校正と更には会社を休んでお付き合いいただいた方もいらっしゃいます。
劇団スタジオライフさんも「はみだしっ子」グッズを作っているのに、
私たちのグッズが本当に売れるのだろうか、不安のまま迎えておりましたが、
最終日には売り切れとなるグッズもでてきてしまい、嬉しい悲鳴でした。
会場で売り切れのためご購入いただけなかった皆様には申し訳ございませんでした。
通販にあたり増刷も検討しておりますので、公式の発表をいましばらくお待ちください。
http://mihara.to/database/2018osaka-genga.html
今回は私たちが作った初めての原画展でもありました。
小さなギャラリーとはいえ、額装など作品の扱い、借用と保険の手続きから原画の返却まで、
出来る限りではありましたが、きちんとすることを大事にしてきました。
それらのご指導をくださった方たちにも感謝しております。
会場の謝辞の冒頭は、三原順さんのお兄様のお名前にさせていただきました。
1999年、私たちが札幌の三原順さんのマンションにお邪魔した際に、
妹である三原さんの思い出を懐かしそうに楽しそうにお話しいただけたことを覚えています。
2000年に三原さんのマンションを引き払う際に、
私たちに託してくださいました三原順さんのご遺品の一部を、今回展示するに至りました。
お兄様も既に故人となってしまいましたが、感謝の気持ちは忘れません。
ありがとうございました。
以上、原画の返却も完了し、まだ事後処理も残っておりますが、
ひとまずは無事終了の報告でした。
開催に至るまで、様々なことがあり、寝る暇もないくらいずっと大変で、
相方には何度か「もうだめ、無理」と泣かれ挫折しかけ、
あともう少しだからと励ましながらやってきました。
東京に帰るなり仕事も忙しく、未だ疲れも回復せず、戻ってきた荷物は家の中でごった返しのまま。
ゆっくりふり返る間もなく、ご報告が遅れました。
自分もあまりの心労・疲労で、原画展が終わったらしばらくは姿をくらまして消え去りたい気持ちでいました。
けれど、原画展の会場で、「原画展を開いてくれてありがとう」「関西で開いてくれてありがとう」と
皆様からお声がけしていただいたことを、夢のように思い出しています。
そして「これからですね」と言われたことも。
今回、「Sons」最終回のイラストで作ったお持ち帰り用のショッパーが好評だったことも嬉しかったです。
最初はオレンジのトートバッグで提案して、見積もりまで取ったのですが、
単価も高いしロットが厳しく「はみだしっ子」ならともかく「Sons」で売れるの?
残ったら在庫はかさばるし、布では細かい印刷が出ないかも?となり一度は断念。
それでも自分がどうしても欲しくて自腹でもいいからと改めて無料のビニール袋で提案しなおし、
過労の相方が印刷所とやりとりしながら2回データを直して入稿してくれて、やっとできたものです。
自分が欲しくて作ったものですが、綺麗に刷り上がって、皆様に喜んでいただけて、嬉しかったです。