グレアムの誕生日に

グレアムファンの友人の告別式に参列してきました。

彼女とネットで話すようになったのがいつ頃だったかは、
はっきり覚えていないのですが、
20年前に立野が長髪の髪を切ったときの日記で、
髪型のことをふざけて「デデキントカット」と書いていたことに
激しく反応されたことを覚えています。
マニアックな数学タームなので、今はともかく当時はネット上に情報もなく、
むしろ通じたことにこちらが驚いていました。

特に密に連絡を取っていたわけではないのですが、
2005年に『誰のための綾織』を貸してくれたのが彼女でした。
cf. http://mihara.to/m2005.html#memo45
彼女からの手紙は、静かな怒りを感じるものでした。

今日の告別式はプロテスタントの教会でした。
牧師様が、彼女が19歳で洗礼を受けるに至った経緯を、
彼女自身が話していた記録に基づきながら、お話してくださいました。
皆様の語る思い出話からも、彼女の色々な面を知ることができた、素敵な告別式でした。

自分も、彼女が何故三原順さんのファンになったのか、
もっと聞いておくべきだったのでしょうか。
ただ、彼女の生き方を見ていれば三原ファンであるのがとても自然に思えますし、
聞かれても困るのではないかと思ってしまったのです。

今年の大阪の原画展にも熱心にアドバイスをくれていました。
11月に大阪の三原順原画展の報告をしに行った時は、じっくりと話を聞かれて、
頻繁にあればいいというものではないが、定期的に開催するというのはどうかなど、
あれこれと今後のアイデアを出してくれました。
「これからですね」という言葉を投げかけてくれたのも彼女でした。

私は、あまりキャラの誕生日にはしゃいで祝うようなことはしてきていないですが、
今日は少しグレアムの誕生日を祝いたい気持ちになりました。

きっと彼女は、自分の葬式の日に、
グレアムの誕生をみんなが笑って祝っていたとしても、
責めたり怒ったりはしないでしょうから。
彼女とグレアムに花束を。

2018.12.31追記
相方が一昨年に彼女から貰っていたメールを転送してくれて。
偶然にも、私が去年読んだ本の一冊が彼女の編集だったことを知りました。
しっかりした内容の濃い本で、改めて感慨深かったです。

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