最近、電子書籍に手を出して手塚治虫さんの『ブッダ』を読んでいました。
今日やっと全14巻を読み終えたので、何故かクリスマスにブッダの話を(笑)。
全般に読みごたえがあったのはもちろんですが、やはり気になったのは狼のくだりです。
第5巻で、狼に育てられていた幼いダイバダッタは腹を立てて動物を殺してしまいます。
狼のお母さんは、ダイバダッタに言います。
「なぜ食べもしないものを殺したの?」
これは、『ムーンライティング』で、三原順さんも描いていたことでした。
「狼は人間の様に見境なく狂暴にはなれないものなんだよ。
〝殺せ”だなんて、腹も減ってないのに殺してどうすんだね?」
三原順さんが『ブッダ』を読んでいたかはわかりません。
読んでいたかも知れないし、あるいは仏教に関する何かの書物からヒントを得ていたのかもしれません。
2015年、三原順復活祭イヤーもそろそろ終わりですが、振り返る余裕もなく過ごしております。
目まぐるしくも楽しい一年でした。
まだまだ新しい発見は尽きないのだと気づきながら、これからも探求を続けていこうと思う次第です。