松屋銀座「羽海野チカの世界展」

松屋銀座で開催中の「羽海野チカの世界展~ハチミツとライオンと~」に行ってきました。
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2年前の西武池袋本店での原画展も観ているし、
入場者特典「3月のライオン」13.1巻が貰えればいいくらいに思ったのは間違いで、
結局気づくと2時間近くいました。

特段の解説があるわけではないのですが、羽海野さんの絵は、
見てると何だか幸せな気分になります。
キャラクタへの愛情が伝わってくるからでしょうか。

混雑で見るのに並ぶこともありましたが、並びながら「3月のライオン」13.1巻を読めるので飽きません。

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13.1巻には、まず羽海野チカさんの「ごあいさつ」。

 「私が会社員だった頃
定期を使って行く事のできる
一番素敵な街が銀座でした」

で始まる銀座の思い出、そして、そんな銀座で自分の原画展が開かれることに
「とても不思議で とても嬉しいです」という感謝の言葉が綴られています。
10ページのマンガ「あかりの銀座物語」には、銀座の店で働くあかりさんの奮闘ぶりが楽しく描かれています。

羽海野チカさんがカバー絵を描いた本の紹介で、大槻ケンヂ「神菜、頭をよくしてあげよう」というのがあって、てっきりこれはキャプションの誤字(筋肉少女帯の曲名は「香菜、頭をよくしてあげよう」なので)と思ったのですが、調べたらこれで正しいのですね。私が知らないだけでした。


大槻 ケンヂ著『神菜、頭をよくしてあげよう』2003年、ぴあ。
そして驚いたのは、「Chica Umino ネームと戦う」と題された撮影可の無料ゾーンの展示。
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1枚の紙に8ページ分に仕切り線を入れ、2枚あれば連載一回分が入るようにして、全体のネームを考えるスタイル。
2枚のネームは、練り直し描き直し概ね4回目くらいで収束。
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ついで、1枚に2ページ分の「本ネーム~セリフ入りコマ割り」。
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このすべての過程のネームが、「3月のライオン」79話~82話(副題「焼野が原」)について、すべて展示してありました。
これが敢えて撮影可の無料ゾーンに置かれていたこと、敬服いたしました。
ちなみに、83話副題「ここにいること」の同様の展示は、有料ゾーンの最後の方にありました。

79話~82話「焼野が原」・83話「ここにいること」が収録された「3月のライオン」第8巻、2012年、ヤングアニマルコミックス。

幸せな気持ちをたくさん戴いてきました。
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