瀧波ユカリさん『臨死!!江古田ちゃん』と三角みづ紀さんの詩集

Ekodachang

瀧波ユカリさんの『臨死!!江古田ちゃん』全8巻を読んでいました。
字が多いので読むのに意外と時間がかかってしまいましたが、なんか、懐かしい感じでした。

自分が二十歳くらいの頃は、友人のライブやら演劇やらで中央線沿線とかによく行っていたし、
飲んで帰れなくなって泊めてもらったり、劇場で寝たりとかもしばしばありました。
一緒に飲んでる女の子も、美大出てフリーターやりながら演劇やっているような人が多くて。
彼女たちから、デッサンのヌードモデルは実入りがよくて助かるという話を聞いていました。
六本木のショークラブで半裸で踊っているというお姉さんもいましたし。

「江古田ちゃん」はおそらく、私よりずいぶん後の時代ですが、
2000年代にもこういうノリがまだまだあったのですね…と、
何となく懐かしい気分になりました。
そして、8巻も読んでいると愛着が出てきて、最終回はちょっと寂しい気持ちに。
焼きそば買ってくる友人M、いいなぁ。

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三角みづ紀さんの詩集も読んでみました。

「昼休みに
給食をぜんぶ食べたら
好きなこと
していいから
わたしは
石を積もう」
(第一詩集『オウバアキル』所収「低空」より)

詩って、こんなに凄いものなんだと、改めて気づかされました。
この感じ、どこかである…と、記憶をたどって、いろいろな事を思い出しました。
諸星大二郎さんの「不安の立像」が張り付いてくるような感覚も。
書かれずにはいられなかった言葉たちの、力を感じました。

「三原順の世界展」の開催延期に伴いトークイベント「三原順のことばを考える」も延期となりましたが、
予定していた開催日時(2020年6月13日(土)14:00~)に、瀧波ユカリさんと三角みづ紀さんで、
三原順イラスト詩集「ハッシャ バイ」の詩を朗読するラジオトークを配信して下さることになりました。
http://moonlighting.jp/sekaiten/2020-6-radiotalk/

私も楽しみにしています!

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