インパクトあるチラシですよね～。かっこいいです。
白黒のＤＤは、立野の三原順メモノート（４１）「Studio Life「Sons」とパンフの話」でも触れている、『Sons』の中で立野が一番好きなロジャーのセリフに続く、名シーンです。
DDは雪山で自分をかばって戦って傷ついた犬のロボと一緒に閉じこもっていて。
たずねてきたロジャーにこう言うんですよね。
24年前、初めてこのシーンを読んだとき、「DD、おまえ…」という言葉が心にわいてきたことを今でも覚えています。
「DD、おまえ…それは、ジニーのこと…」
このとき思ったことを、12年前に自分のメモノートに記したんですね。
「ＤＤが「愛って無気味だね」と言う時。それはもちろん、話の短い文脈の中ではジェニファーのことを言っています。しかし、物語の長い文脈の中で読んでいると、ＤＤは、頭の片隅のどこかで自分の母ジニーのことを思いながら 言っているように思えてきます。」（立野の三原順メモノート（４１）「Studio Life「Sons」とパンフの話」より）
ただ、チラシのカットは、立野がリクエストしたという訳ではなく、米沢図書館の方がインパクトある絵面で選んだとのことです。
A5版の『Sons』のカバーデザインがかっこいいので、そのテイストで行きたいというのもあったみたいです。
他にもいくつか候補カットを見せていただいたのですが、いずれも名シーンと思えるもので、なるほど、いいシーンというのは、絵的にも力がこもっていて人をひきつけるのだな…と改めて気づいた次第です。
素敵なチラシをありがとうございます。
さて、チラシの情報を、一応ここにも。
没後20年展 三原順 復活祭
「はみだしっ子」原画お蔵出し（全会期展示）。遺された原画、書籍、ふろく、グッズ、愛用品など多数出展。
「ルーとソロモン」「Sons」「X Day」その他の作品にも光をあてます。第１期：２月６日（金） ― ３月２日（月）
第２期：３月６日（金） ― ４月６日（月）
第３期：４月１０日（金）― ４月２９日（水・祝）
第４期：５月１日（金） ― ５月３１日（日）
（期間で展示が替わります）場所：米沢嘉博記念図書館１階展示コーナー、入場無料
開館時間：月・金14:00-20:00、土・日・祝12:00-18:00
休館日：毎週火・水・木曜日（祝日は開館）
米沢嘉博記念図書館 特設HP○関連イベント
（１）今こそ読むべき、三原順 ～復活・三原順会議室～
出演：笹生那実、柴咲美衣、立野昧、ごだま、雛霰
日時：２０１５年３月２１日（土）16:00-17:30
会場：米沢嘉博記念図書館 2階閲覧室（1日会員300円～）
（２）アンジーは私の理想の男性だった！ ～ヤマザキマリ「はみだしっ子」を語る～
出演：ヤマザキマリ（マンガ家）
日時：２０１５年４月４日（土） 16:00-17:30
場所：明治大学駿河台キャンパス 入場無料
（３）三原順の音楽教室
出演：岡野美代子、立野昧
日時：２０１５年５月１６日（土）16:00-17:30
会場：米沢嘉博記念図書館 2階閲覧室（1日会員300円～）
なんでもやります言っているうちに、自分もイベント出るんですね…りゃーん（苦笑）。
昨日は準備のお手伝いもあり、三原順さんの貴重な原画の数々を拝んで来ました。
カラー原画、信じられないくらい美しいです。
丁寧に保存されてきた方々に本当に感謝です。
わがまま言って、復活祭ポスターを１枚いただいちゃいました（すみません…）。
家の中はどこに行っても三原さんだらけです(^^)。
