5/26、ジェノサイド・戦争犯罪・人道に対する罪などの容疑で、ハーグの旧ユーゴスラビア国際戦犯法廷から起訴されていたムラディッチ被告の逮捕がセルビア大統領により発表されました。(「ボスニア内戦の戦犯をセルビアで拘束、15年間逃亡の末」(ロイター))
ムラディッチ被告は、サラエヴォ包囲とスレブレニツァの虐殺を指揮したとして、カラジッチ被告とともに起訴。映画『カルラのリスト』(2006年、スイス)では、旧ユーゴスラビア国際戦犯法廷検事(当時)だったカルラ・デル・ポンテが逃亡する彼らを追い続ける姿が記録されています。その後、カラジッチ被告は2008年に拘束された一方、ムラディッチ被告は逃亡を続けていました。セルビアが彼らの逮捕に消極的と言われていたのがEU加盟の足かせになっていたので、ロイターの記事どおり、この逮捕によりセルビアのEU加盟は一歩前進するでしょう。
そして、国際刑事裁判にとっても、意味のある前進になることを期待します。
仮にこの逮捕には政治的思惑があるのかも知れないのだとしても。