女子美術大学オープンキャンパス特別講演、萩尾望都先生漫画の世界「物語を創る・描く」を聞きに行って参りました。
取り上げていた作品は手元のメモでは、
「ビアンカ」
「トーマの心臓」
「マージナル」
「銀の三角」
「スター・レッド」
「柳の木」
「ポーの一族」
あと、質問の際に
「11人いる」
「エッグ・スタンド」
も。
メモからいくつか。
「トーマの心臓」…今なら大人の感情が入ってしまうので、違う展開にしてしまうかも知れない。
「マージナル」…女だけが生き残った世界のSFをヒントに、男だけにした。頭の中でキャラを育てると、キャラ同士が頭の中で会話を始めてくれる。
「スター・レッド」…3日後に予告を出すと言われタイトルをまず先に、当時スター・ウォーズが流行っていたので、とりあえずスターで始めた。
「柳の木」…表紙はネタバレにならないよう、敢えてシンプルにした。
そして、「ポーの一族 ユニコーン」、月刊flowers(フラワーズ) 2018年7月号の冒頭について。
当初はミュンヘンのマリエン広場の絵から始まるものだったが、カラー3ページということで、流れを変更した、というお話と共に、元々はどういう流れだったかを、その場で2ページほどサラサラと描いて下さいました。
そして、これだと冒頭のカラーページに主人公エドガーが入らないので、変更したのだと。
扉の前にページを置くのは割と好きで、その後見開きの扉で好きな絵を描きたかったと。
見開きの扉は現在公式サイトに掲載されている絵ですが、
http://flowers.shogakukan.co.jp/rensai/poenoichizoku-unicorn.html
これは、マリエン広場のからくり時計っぽい雰囲気を意識して描いたのだそうです。素敵ですね。
今回もエドガーとアランは頭の中でたくさん会話してくれた、長い間放っておいてごめんね、と。
ただ、「続きはまた来年」「しばらくアランはトランクに入ったまま」というお話でちょっとショック(苦笑)
以上、全く書ききれないくらい色々なお話を聞くことができ、濃厚な1時間でした。
ありがとうございました。