三原系に特に関係はないけれど、彼とは音楽の話で盛り上がることがありました。
ノイズとかインダストリアル系のコアな音楽の話が通じるのが面白くて、
LaibachとかNeue Slowenische KunstとかNine inch nailsなんかの話を
チャットでもしていました。
‐陶酔の抑圧 半分の人間
おまえには放送局がみえない
ケーブルはとっくに
敷かれてる
おまえの神経の末端から
道に沿って
進め
お前のもう半分を見よ……
あるとき彼から、ビデオテープを貰いました。
ドイツのノイズ系バンド、アインシュテュルツェンデ・ノイバウテン(Einsturzende Neubauten)の
映画『ノイバウテン 半分人間』”Halber Mensch”(1986) のビデオです。
どうやってもらったか、よく覚えていないのですが、たしか、突然送ってきたような気がします。
自分はもう観て楽しんだからあげます、と。
1985年にノイバウテンが初来日した際に石井聰亙監督が撮って映画化したもので、
実は立野はこの映画は公開当時に劇場に観に行っていました。
ベルリンの壁崩壊前の時代。
うわ懐かしい、これ観に行ったんですよね、と、話してまた少し盛り上がったりして。
淀川河川敷にて、安らかに。
半分の人間
おれには何にも おまえには何にも
あそこに死神がいる
進め
ぶつかる
‐進むな
おまえは影のない粘土細工
その中から動物精気がたちのぼる
最後に残った
火花を吸い出せ
よろめきながら飛べ 泥酔して
意味もなく陽の中で踊れ
おまえにはどうってことない
かれらはついに
神々のための像を作り出す
死神によろしく
首刈りじゃない
消滅だ