2002年7月5日(金)、晴、昼前ににわか雨。 この日はだいたいフリー。 クラシック・プレイス・ホテルからゆっくり歩き出します。 交差点で日本大使館を見つつアソーク通りを南下。
センセープ運河に運河ボートが走っていました。 これを乗りこなせると渋滞知らずで便利らしいのですが、 とりあえず眺めるだけ。 初日にベイヨークスカイに行く途中に見た運河に続くはず。
アソーク通りの途中、カムティエン夫人の家という昔のタイの家を再現した ところがあるのですが、ガイドブックにもある通り改装中でした。 高床式の家は内装類が殆ど運び出されてしまっていました。
カムティエン夫人の家はサイアム・ソサイエティという協会の 敷地内にあるのですが、 協会の建物でちょうど「ラーマ4世時代の写真展」というイベントを やっていたので入ってみました。
朝10時の開場と同時に入ったみたいで、貸しきり状態。 バイトの子なのか、まだ幼い感じのするいたいけさんが受付に2人。 カメラはOKかと尋ねると、立野が指差したカメラを見て 2人とも緊張した面持ちで小さくうなずく。 どうやら英語は分からないらしい。 あまり観光客が来ることを想定してなかったのでしょうね。 物凄く緊張させてしまったみたいです。 朝一番の客が怪しい英語の日本人でごめんなさいでした (^^;)。
ラーマ4世の在位は1851年〜1868年。日本で言うと江戸時代末期。 1968年にマラリアで急死し、16歳だった王子がラーマ5世に即位。 欧米列強によるアジアの植民地化が進んだ激動の時代。 (タイの近代史については こちらのサイト http://www.uproad.ne.jp/rengein/miroku33.html も勉強になります)
写真は、フランシス・チットという方が撮っていたものらしいです。 日本でも江戸時代の写真は貴重ですよね。
ワットアルンの上から撮った風景や、 ラーマ四世の葬儀のときの写真が印象的でした。 仏塔を船で運んでいるような写真もあったのですが、 説明が主にタイ語なのでよくわからなかったです。 受付で200バーツで売っていた写真集も、 文章がタイ語オンリーなので買うのは断念。 せっかくだから買っておけば良かったかな…。
サイアム・ソサイエティの1階にあった「SHOP THE WORLD」というお店は、 タイのアンティックを適度な価格で売っていていい感じでした。 ここでも何も買わなかったですが、信頼できそうなアンティークを 売っていたので、後で買っておけばよかったかなぁと ちょっと思いました。
券売機は硬貨しか受け付けないので、窓口でスモール・チェンジ。 路線図を見て自分の行きたい駅のゾーンを確認。 券売機でそのゾーン番号のボタンを押すと料金が表示されるので、 コインを投入します。分かりやすいですね。
切符はテレホンカードみたいなもので、 これを使い捨てにしちゃうの? という感じ。 再利用するのかな?
車両は新しくて綺麗で、中はギンギンにエアコンが効いています。 窓は全面に遮光のシートが張られていて、外から中は見えない。 中から外は見えるけど。
目指すはシーロム通りのJCBプラザ。 JCBプラザを通すと現地出発の定期観光バスの料金が1割引になるし、 シーロム近辺をうろうろしてみたかったので。 サイアム駅で乗り換えて、サラディーン駅に向かいます。
JCBプラザでは日本人の明るい女性が対応してくれて、 無事に現地ツアーを予約。夕方から郊外に行ってホタルを見るという ツアーがあるのですが、曜日限定・出発は3名からなので いつなら行けそうか確認して戴くと、今夜ということに決定。 JCBのいたいけさん、ホタルのツアーは私も行ったことあるんですけど 素敵ですよ〜と。
昼前のシーロム通りを歩いていたら、にわか雨が。 うろうろして、結局三井住友銀行の裏あたりにあるITFへ。
ちょうど昼時ということもあり、食堂街はごったがえしでした。
再びBTSに乗り、今度は国立競技場駅へ。 駅を出てそのまま歩道橋で東急百貨店に入れます。 マーブン・クロン・センターは同じ建物の続き。広いです。
「歩くバンコク」に載っていた「おまけ市場」を探して6階奥へ。 この階はとにかく携帯電話屋さんが多い。 大きなフロアに小さな電気店がひしめいていて、客も多く、 秋葉原のような感じ。 「おまけ市場」あたりにはフィギュア店もあったし (^^;)。
東京の夏も暑いですが、バンコクの暑さはまた格別でした。 日中は気温が体温以上になるので、風が吹いてもちっとも涼しくありません。 そして湿度がものすごく高い。 外を5分も歩いていたら体中がベトベトになる感じ。
「歩くバンコク」で、とにかく日陰を探しながら歩き こまめに水分を取る、ということが推奨されていましたが、 それが大げさでなかったことを実感。
マーブンクロンセンターからジム・トンプソンの家まで、 大した距離ではないのですが、日陰を探しながら歩きました。
ジム・トンプソンの家では、まず喫茶店でお茶と軽食。 ちゃんとしたサンドウィッチが嬉しい。辛くないし(苦笑)。
喫茶店でゆっくりしてから、チケットを買って中に入ります。 2時45分から日本語のガイドツアーがあるとのことで、 それに参加しました。
ホタルのツアーの集合までちょっとだけ時間があったので、 サイアム駅で降りてみる。ここら辺りは、 タイの若者がセンター・ポイントと呼ぶ若者の街。 どこかのガイドさんは、タイの渋谷と説明していました。
ちょうど学校の終わる時間だったのか、 高校生くらいの若者がたくさんいました。 サイアム・センターでトイレに入ったら、男子高校生らしき少年たちが、 鏡に向かって櫛を持って盛んに身だしなみをを整えていました。をを。 デートかしら…。
夕方からのツアーの集合場所である、 メリディアン・プレジデント・ホテルのロビーへ。立派なホテルです。
着いたばっかりらしい日本人のおばちゃんが、 「変なタクシーに引っかかって1300バーツも取られちゃったのよ〜」 と言っている。空港からなら、リムジンバスに乗っても500バーツくらい。 普通のタクシーならもっと安い。偽送迎サービスにやられたのかしら…。
ヒンホイ(ホタル)ツアーに出発。 客は立野たち2人と、いたいけさんの二人連れ。 室蘭から来ているそうです。をを。
場所はバンコク郊外、ダムヌン・サドゥアク水上市場に近い辺りだそうです。 午後4時半出発して、6時ごろにまず夕食のレストランに到着。 まだ辺りは明るく、ここで食事をしながら暗くなるのを待つ感じ。
昨晩宮廷料理を食べて、もうタイ料理は充分という気分になっていたのですが、 ここのレストランで認識がまた変わりました。 辛くない味付けにしてくれていたのだと思いますが、 並んでいるタレを付けなければ全く辛くありませんでした。 そして、全てが美味しかったです。野菜とシーフードの炒めたものも、 オムレツみたいな玉子の料理も、カリカリに揚げた唐揚げも、 タイ米の焼き飯も、タイスキ鍋で作ったようなスープも。 宮廷料理よりうまい〜と言いながら食べていました (^^;)。
海が近いのでシーフードがおいしいのだそうです。
美味しいけどお腹の調子がまだ今ひとつなのであまり食べられない、 薬もなくなってきたし…という話をしていたら、 一緒に来ていた北海道のいたいけさんの一人が看護婦さんなのだそうで、 下痢止めの薬をくれました。私たちはもう帰国してしまうのでどうぞ、と。 マジで下痢を止めてしまう薬なので、 もしもう直りかけなら使わない方がいいかもとのことでした。 結局使わずに何とかなったのですが、本当にありがとでした。
というところでトイレの話も何ですが、 ここのレストランのトイレが、水槽と手桶が置いてあって、 自分で水を汲んで流すタイ式のトイレでした。 田舎のレストランなので、ちょっとドキドキでトイレに入ったのですが、 トイレは本当に綺麗でした。
というか、タイで経験したトイレは、全般的に綺麗でした。 道端にゴミも散らかしませんし、タイの方はとても綺麗好きの気がします。
辺りも暗くなっていよいよ船に乗ります。 乗ってすぐに、ホタルがたくさんとまっている木があります。きゃー。 川沿いにちらほらと民家があって、のんびりとした感じ。 船で民家の明かりの少ない方まで行って、たくさんのホタルを見ました。 とまる木が決まっていて、ホタルのいる木には鈴なりに光っています。 そんな木があちこちにあります。
こればかりは写真ではとても伝えられないですが1枚だけ。
(つづく)