2002年7月4日(木)、天気は快晴。 強烈に暑いし、相方の体調は最悪、立野も相変わらず下痢で、 だけど愉快な日本語ガイドさんと楽しいツアー参加者に囲まれて とても楽しい1日になりました。
ホテルに来たツアーのワゴン車に乗り、 別のホテルを2箇所回る。2箇所目で、参加予定者が現れない。 待ち合わせ時間を過ぎているので、しょうがないから出発するという。 その参加者とは最初の観光地ヴァンパイン宮殿で合流(事情は後で)。
アユタヤへの途中にある離宮です。 菩提樹のところでホテルで乗りそこなった参加者と合流。 熊本から一人出来ているいたいけさんでした。
池の中のタイ様式の建物の中にはラーマ5世の像があります。
中国式の建物。中は涼しげでした。
展望台は、カギがかかっていて登れなかったです。
アユタヤ王朝時代、御朱印船貿易で栄えた日本人町の跡が 公園になっていました。
戦国時代を経験していた日本の傭兵部隊は強く、 頭領の山田長政はソンタム王のもと大変に出世する。 しかし、ソンタム王が亡くなった後、王位継承争いの政争に巻き込まれ、 毒殺されたと言われる。
24歳だといういたいけさんの日本語ガイドさん、説明しながら ついコンコン咳を。そして、「誰か恋しい人いるかな〜」。
日本でくしゃみが噂なのと同じような感じなのかも?
この近くでゾウに乗れますよ、乗りませんか〜。 とガイドさんに勧誘される。今、ぞうさんの餌がなくて、大変なんです〜と。 一緒のツアーのカップルは、 チェンマイで象に乗ってきたから、別に乗らなくてもいいや、と。 相方も体調が良くないので止めておくと言うけど、 立野は何となくぞうさんが不憫で300バーツくらいの短いコースに 乗ることにする。甘いなぁ(苦笑)。
バーンパインで合流したいたいけさんは象に乗ったことがないみたいで、 成り行きで二人で一緒に乗ることに。ぐふ。
チェンマイの象キャンプと違って、ここは前の落下防止バーもなく、 後ろのクッションもないので後ろにもたれると背中が痛い。 日差しが強く、日よけのパラソルを渡されたので、 片手で横のバーをぐいっと掴み、片手でパラソルを持つ。
わーい、いたいけさんとあいあい傘だー。(^^)
チェンマイと違い、平らな草原をゆったり歩くので 揺れもそんなに大きくない。天気が良くて見晴らしがよくて、 これはこれで気持ちいいなーと思いました。
いたいけさんとお話。いたいけさんもチェンマイに行ったけど、 1泊だったので象には乗れなかったとのこと。 そして今朝は、ホテルの集合場所に時間どおりに行ったところ、 同じツアー会社の別のバスがいて、そっちに乗ってしまったという。 アユタヤツアーには我々が参加したクルーズで帰ってくるコースとは別に、 帰りもバスのコースがある。間違えてそちらの車に乗ってしまったらしい。 ガイドさん同士が携帯で連絡を取り合ったのでしょうね。 無事にバーンパインで合流できて良かった良かった。
楽しくおしゃべりしながら帰ってくると、 相方の視線が怖い。きゃー。
涅槃仏と仏塔が綺麗なアユタヤ南東の寺院です。 涅槃仏の周りには、昔は屋根があったそうです。
豚さんと一緒の仏像がありました。
太鼓は日本と同じような感じ。
タイでは男性より女性の方が多いのだそうです。 そしてオカマさんも多いのだそうです。 バンコクでは地方より結婚年齢が高く、20代後半が多いそうです。
何故そういう話になったかは良くわかりませんが、 ガイドさんのいたいけさん(24歳)が「結婚したいよー」とか 言っていたからかも知れません。
立野の相方(大阪出身)もツッコミが厳しいですが、 もう一方のカップルの女性(名古屋出身)もバシバシ話をツッコムタイプのようで。 ガイドさんが「写真取りますよー。イチマイ1000バーツ〜(笑)」 という感じのボケ系で来ているので、 この辺りからだんだん噛み合って凄いことになり始める(^^;)。
ガイドさんが咳をして「誰か恋しいかな」と言うと、 「ヘビじゃない?」「象かも」とか、もう無茶苦茶 (^^;)。
ワット・プラ・マハタートはアユタヤ島にあり、 ぐっと観光客も多くなる。
マハタートとは、仏舎利の意味との事。今は仏舎利はバンコクにある。
今は仏像の頭は殆ど残っていない。ビルマ軍にやられたというより、 第2次大戦後にイギリス人が引き上げの際に盗って行ったり、 盗掘(?)でやられたものが多いらしい。 捕まった仏頭のいくつかはヴィハーン・プラ・モンコン・ボピットに 展示されている。
遺跡はクメール様式。遠くに見えるトウモロコシ風の建物は ワット・ラーチャブラナ。
かつての王様たちの遺骨が眠る。
黄色い花が咲いていた木の実を取って、 ガイドさん、先輩に教わったんだけど、これナニかに似ていない…と。 立野はよく見えなかったのですが、ナニかに似ているらしい(笑)。 「先輩に教わったんじゃなくて、あんた自分で考えたんでしょー。 まったく可愛い顔して〜」と名古屋出身のいたいけさんに突っ込まれている。 「写真撮りますよ〜。ハイ、ニコニコ〜」(何故か爆笑)
ワット・プラ・シー・サンペットのすぐ横に ヴィハーン・プラ・モンコン・ボピットの大仏のある建物がありました。
本堂内に捕まった盗掘の仏頭が展示されています。
帰りはチャオプラヤ川を船に乗って4時間ほどかけてゆっくり帰ります。 まずは船の中でビュッフェランチ。
食後、ガイドさんのいたいけさんと6人でテーブルを囲んでのおしゃべり。 我々のテーブルはソファーのあるコーナーのところだったので、 ゆっくりくつろいげました。 新しくて綺麗な船で、クーラーも効いていて快適。
相方は船の中でくつろいでいたので、 立野は一人で船の上に出て撮影。
日本語ガイドさんが、今も日本語の勉強を続けているという話をしていて、 「いっそ日本人と結婚しちゃえば〜」と名古屋のいたいけさんが突っ込むと、 それは嫌らしい。結婚するならタイ人の男性がいいそうです。 日本男性のイメージは「スケベ」。 大勢の日本人がタイに買春ツアーに来た結果だろうなぁ。
この日のガイドさんは性格がとても良かった気がします。 向こうも「話せる」客だと思ったのかも知れませんが、 凄く打ち解けて楽しかったし。
日本人のガイドで難しいのはカンチャナブリのツアーだと言っていました。 「戦場にかける橋」の話を日本人を相手に話さないとならないからみたいです。 相手を傷つけないように気遣いながらボケを演じて回りを笑わせる、 そんな彼女の性格からして、とても神経が擦り減るのでしょうね…。
バンコク市内に戻ってきて、リバーシティ船着場で船を下ります。 あれがシェラトンで、向こうがオリエンタルホテルにシャングリラホテル。 「この辺り、高級ホテル、たくさんあります」。 そう説明したあと、小さな声で、「…ちょっとやな感じ」。
一日100バーツで生活する人も多い中、一泊1万バーツ以上のホテル。 100倍の貧富の差が当たり前のように存在する都市。 彼女の言葉は、へらへらとした笑いの陰の気骨がにじみ出ているようで、 ちょっと格好良かったです。 タイの素敵な男性が見つかりますように。
しかしガイドさん、船を下りる際、帽子を忘れて出ようとして、 「皆さん、忘れ物はないですか〜」。 「あんただろー」と怒涛の突込みを浴びていました(笑)。 うん、ちゃんとオチがありましたね (^^)。
ツアーの車はホテルまで送ってくれるのですが、 この夜にオリエンタルホテルのレストランで 宮廷料理のディナーを予約していた我々は、リバーシティでそのままお別れ。 やな感じのところに行ってごめんです〜(苦笑)。
高級ホテルのディナーだからちょっとはましな格好をしようということで、 トイレで着替える(笑)。リバーシティーのトイレは有料(5バーツ)。 立野は襟付きのシャツにネクタイ。 まあ結局、そこまでちゃんとしなくても良かったみたいですが。
オリエンタルホテルの渡し舟でチャオプラヤ川を渡って 対岸のレストラン、サラリムナムへ。ちょっと早く着きすぎてしまったため、 川沿いのカフェでココナッツジュースを飲む。 まだお腹が下痢気味で食べるものに気を使いつつ、 ここのなら大丈夫そうだなぁと思ったので。 高かったけどおいしかったです。
タイ料理は辛いけど、タイの宮廷料理はそれほど辛くないということで、 試してみたかった宮廷料理。どうせなら高級ホテルのレストランでと思って 行ってみたのですが、そんなに格段の違いは感じませんでした。 グリーンカレーは充分辛かったし…。
とても活きのいいプリプリした海老が出たのですが、 ナマスのような酢漬けと合わされてしまっていて、 酸っぱいものが苦手の立野は思わず 「この海老、わさび醤油で食べたい〜」(笑)。
カービングされたフルーツはとても美味しかったです。 見た目も楽しく、これが一番良かったかも。
席の周りは日本人が多い。 右隣のテーブルは、お母さんと二人で来ているらしい30代くらいの女性。 娘さん、宮廷料理を奮発したのか知れないですが、 お母さんは口に合わないのか、料理があまり進まない(苦笑)。
左隣のテーブルは、日本人の中年男性3人と、タイ人らしき女性2人。 なんか、タイの歓楽街に遊びに来た日本人の男たちが、 店の女の子を「高級な店に連れて行ってやるぜ〜」って連れてきた感じ。 なんだかなぁ。
その女性の一人は少し年上で、こういうことに慣れているのか、 店の雰囲気にのまれることもなく余裕がある感じで 日本人男性と会話をしていましたが、まだ若い女性の方は、 こういうところに来るのは初めてだったのでしょうか。 ほとんど最初から最後まで、周囲の人間やショーや他の席の会話などを 素朴な目でじっと見つめていました。 子供っぽい、素朴に驚いたような目が、妙に印象的でした。
ショーが終わったあと、再び渡し舟でオリエンタルホテルに戻り、 タクシーで帰りました。 メーター・タクシーがメーターを使わずに値段交渉してくる。 こっちが「メーター」と言っても駄目。 高級ホテルの前というのもあるし、 再び雨が降っていたのもあるのでしょうね。 体調は今ひとつで丸一日遊んで疲れていたので、 200バーツでOKしてしまいました。相変わらず甘いなぁ(苦笑)。
(つづく)