2004年6月22日(火)、 ハイデルベルグから日帰りで、バートヴィムプフェン、エーベルバッハを回り、 ハイデルベルグに戻ってきます。待望の(?)豚博物館にも行くのです。
ホテルで朝食。ケルンのIbisホテルもそうでしたが、 ハイデルベルグ駅のIbisホテルも、 自由旅行っぽい日本の若者を結構見かけます。 やはり、駅前で手ごろな値段なのが好評なのかも。 立野たちはあまり若くないですが(^^;)。
相方はパーツの取れたデジカメを、紙とバンドエイドで何とかしている。 どうやら、当面は使えそうでよかった…。
8:50ハイデルベルグ中央駅発RE4833に乗ります。発車番線は9a。 ローカル線だけあって、ハイデルベルグ中央駅でも端っこのホーム。 電車は特に込んでいないけれど、せっかくユーレイルで1等車に乗れるので 1等に乗ります。6人掛けのコンパートメントを2人でゆったり乗れます。
ローカル線も車内は綺麗ですが窓ガラスがやや曇っています。
ドアの開閉は乗客による手動です。 ICEなどでは開ボタンを押せばよいのですが、 ローカル線では自分でぐっと開ける必要があります。 結局、最後まで慣れませんでしたが…。
外はあいにくの雨。広がる車窓は、北海道の美瑛の風景のようでした。 いや、北海道の風景がどこかドイツに似ているのだな…などと思いつつ、 電車はバートヴィムプフェンに向うのでした。
9:37バートヴィムプフェン着。こじんまりとした駅です。 雨の中、とりあえず駅前のツーリストインフォに寄る。 豚博物館に行きたいといって、街の地図を貰う。
立野たち以外にも、もう1組日本人の旅行者が。 20代の女性と、そのお母さんのような2人連れでした。 娘と母で旅行している日本の人は、しばしば見かけました。 娘が旅なれていて、連れてきてあげているような感じ。
傘をさして地図を見ながら、豚博物館をめざして石畳の道を歩き、 旧市街へと入っていきます。ガイドブックによると、丘の上の旧市街は 12世紀後半のシュタウフェン王朝時代に築かれたものらしい。
古い噴水などを見つつ、豚博物館へたどり着きました。 正式名は、「幸せを呼ぶ豚コレクションSammler-und-Glücksschwein-Museum」。 豚博物館については、相方の日記の 「 ブタ博物館スペシャル」に詳しい。街の地図も載せてくれています。
豚好きのおばちゃんが、 趣味で集めているうちに自宅が豚グッズでいっぱいになり、 博物館化したのでは…というような感じ。 1階のショップで20センチくらいの豚のぬいぐるみを買ったのですが、 これが欲しいと言うと、おばちゃんが商品の中の同じぬいぐるみを 2、3匹取り出してはじっくりと見比べて、この子がよい、 という感じで真剣に選んでくれました。しきりに喋っているのですが、 ドイツ語なので全然わからない…。でも、 本当に豚好きな感じのいいおばちゃんでした。
豚博物館で買ったぬいぐるみは「シュバイネちゃん」と名づけられ、 今では我が家のバムセたちとも仲良くやっているみたいです。
豚博物館を堪能したあとは、旧市街をうろうろ。 豚博物館にいるうちに雨はあがっていました。 相変わらず曇ってはいますが、しっとりとした街の感じもまぁよいです。
平日の午前中ということで、静かな街を歩きます。
豚博物館以外には特に目当てはないのですが、 青の塔に行ってみようということで、 石畳の道を更に上に登っていきます。
途中、家の窓に何やら業の深そうな感じで…。 いや、こういうノリはその後も忘れた頃にふと出会いました(笑)。
教会を見てから、青の塔を登りました。 薄暗い木組みの階段を登りきった辺りに受付があってお金を払いました。
外へ出ると、四角い塔の上を1周出来ます。 丘の上の塔なので、階段で登った高さより結構高く感じ、眺めも良いです。
街の反対側は、眼下にネッカー川。
降りてくる途中、塔の歴史の説明コーナーなどありました。 最初に塔が建てられたのは1200年とのこと。日本の鎌倉時代ですね。 それから、何度か立て直して、今の姿になったようです。
青の塔組み立てキットのようなものも売っていました。
青の塔から駅のほうに向かうと、赤の塔。 こちらはちょうど昼休みにかかってしまったのか、入れませんでした。 他の観光客を連れて街を案内しているガイドさんらしきおじさんが、 見たいの?と話しかけてくれましたが、「ナイン、ダンケ」。 やさしい感じの人たちでした。
石畳の坂を下りていくと、旧市街の入り口に戻ります。 この辺りから見上げる青の塔が綺麗。きっと普通の観光客は、 我々とは逆にここから入って赤の塔、青の塔をめざすのでしょうね。 我々はまず、豚博物館を目指してしまったので(^^;)。
バートヴィムプフェンのパン屋さんでパンを買って駅のベンチでかじります。 来るときに一緒に降りた日本の母娘さんも電車を待っていて、 お母さんが「素敵な街ですね」と離しかけてくる。
ガイドブックに「小さくてもキラリと光る街」とありましたが、 確かに素敵な街でした。観光客も少なくて、ゆっくりと回れたのも良かったです。 ガイドブックに地図が載っていなくて、駅からどれくらいあるのかわからず、 ちょっと不安でしたが、駅と旧市街はとても近くて助かりました。 電車旅行者でも訪れやすい街だと思います。
母娘さんたちは、午後は古城を見に行くとのこと。 立野たちは違う電車に乗り、エーベルバッハを目指します。
12:34バートヴィムプフェン発RB18319に乗って、 12:38バートフリードリッヒシャル着。 1本ではエーベルバッハには行けないので、ここで乗り換えるのです。
バートフリードリッヒシャルの駅は乗換駅らしく 線路はいっぱいあるのですが、雑然としています。 乗り換え待ちに30分くらいあるので、駅の外にも行ってみたのですが 周りには何も見当たりません。しかも駅の地下通路の階段を工事していてうるさい(苦笑)。 右の看板も、きっと線路を歩いて渡るなという意味なのでしょうね。
駅前は見上げると高速道路のような幹線道路。 結局、次の日にバスでそこを走ることになるのですが、 この時はそんなことは知る由もなく。
13:15バートフリードリッヒシャル発RE4808に乗り、 13:42エーベルバッハ着。
イノシシの小川という地名ですが、日本では某漫画の少佐として有名かも。 濃い日本人のエロイカファンが来るという噂も聞きますが、 それにちなんだものはとりあえず見つけられませんでした。
ここも地図がなくてよくわからないけれど、 修復中の教会らしきものが見え、 駅前のバーンホフ通りをそちらに向かってみます。 どこかにイノシシの像があるはずで、探しつつ。
バーンホフ通りは商店街。お店を見ながら歩きます。 教会のところで右に折れ、しばらく行くとネッカー川に出ました。
ネッカー川沿いの道は、次の日にバスで通ることになります。 そのときのガイドさんの解説によると、その昔、領主が、ネッカー川沿いの 古い城壁の跡の石を住宅に使っても良いというおふれを出したところ、 石を持っていくのでなく、それを家の壁にしてそこに家を建てたのが 始まりらしい。
古い城壁の土台には、洪水の歴史が刻まれていました。
ネッカー川沿いの古い城壁の横の道を駅の方向にしばらく 戻るように歩いていくと塔があり、イノシシさんたちがいました。 こんにちは〜。
塔はプルファー塔というらしい。 謎の噴水がありました。魚さん、元気です。
謎の噴水写真は、今後も続きます。
エーベルバッハ発15:29の電車に乗り、16時すぎ、ハイデルベルグ中央駅に戻る。 駅でカレーブルストを買って一旦ホテルへ。 カレーブルストはケルンで見たのと違い、 ケチャップの上にカレー粉をかけたような感じ。
シャワーを浴びて再び外出。ハイデルベルグの街の中心部は 中央駅からちょっと離れていて、まだ行ったことがないのです。
ツーリストインフォでビスマルク広場への行き方を聞いたら、 あっちに向かうバスでもトラムでもみんなビスマルク広場に行けると言われる。 確か、24時間チケット(2人用)のような切符を自販機で購入。 トラムに乗ってビスマルク広場へ向かいます。
まずは、明日の現地日本語観光バスの集合場所であるホテルを確認 (結局、この日の夜にガイドさんからホテルに電話がかかってきて、 我々のいるホテルの近くで拾ってくれることになったのですが)。
帽子を置いて出てきたら、すごく晴れてきました。
ビスマルク広場は、街の中心らしく大きな百貨店もありとても賑やかです。 Kaufhofという百貨店に入ってうろうろ。 結局何も買わないけれど、楽しいですね。
ハウプト通りという商店街を、市庁舎の方へ向かいます。
お土産屋さんというか、雑貨屋のようなところで、 ドイツの旗を安く手に入れました。
2階で熊が風船を吹いています。
わき道にそれたところのディスカウントスーパーのようなところで ペットボトルのジュースを購入し、歩きます。
1ユーロショップなんてのもあるのですね。
TEEHAUSには畳の上に南部鉄瓶。をを。
教会、市庁舎、マルクト広場などあるあたりまで歩きました。 ケルン大聖堂に引き続き、ハイデルベルグ聖霊教会でも何やら吼えています。
エーベルバッハに引き続き、ハイデルベルグのコルンマルクト広場でも、 何やら人が突き刺さっているような謎の噴水が。
ハイデルベルグ城が見えましたが、明日のバスで行くのでこの日は行きません。 いや、次の日に聞いたのですが、城へ行くケーブルカーは 工事中でやっていなかったそうです。行こうと思わなくて良かった…。
ネッカー川のカールテオドール橋へ向かいます。 川向こうの山の上を登った辺りに哲学者の道というのがあり、 そこからの眺めがよいとのことでしたが、疲れてきているので断念。
橋のたもと、川べりの遊歩道に下りて、ベンチに座りました。 そこから眺める橋と城もなかなか綺麗でした。
川辺の遊歩道は、街の人の散歩道のようで、ジョギングする人や、 犬の散歩をする人たちがちらほらといます。 目の前で犬がネッカー川に飛び込んで泳いでくれました。をを。
橋門の近くにある、Vetter Alt-Heidelberger Brauhausという ビアレストランに行きました。端から近いし、ガイドブックの紹介 「世界一アルコール度数が高いビール(33%)としてギネスブックに 載ったこともある醸造所直営のビアレストラン」も面白そうで…。
メニューにVetter33というのがあったので、 これだろうと思い注文。アルコール度数33度のビールは、 サイズは小ジョッキくらい。味は黒くて濃厚なビールでした。 相方は普通のビールで、中ジョッキサイズ。
ヴァイスブルスト(白ソーセージ)とポテト、チキンで満腹。 Vetter33を2杯飲んだ立野は酔い酔い。 大学広場まで歩いたらちょうど41番のバスが停まっているので、 急いで乗り込む。無事に駅のホテルに戻りました。
よく遊びました…(つづく)。