没後30年を経た今も、熱心な読者に支持されるマンガ家・三原順。約45年前に完結した代表作『はみだしっ子』シリーズは、実の親に暴行・放置・監禁・殺されかけて家を捨てた4人の少年が、鋭いまなざしを社会や自分自身にも向けながら、時に楽しく時に泣きながら旅を続ける物語です。独特の魅力に満ちた本作は、他にかけがえのない物語として読者の心をつかみ、熱狂的な支持を得ました。その魅力は、時代を越えて新しいファンの心に響き続けています。
このたび、三原順原画展を九州で初めて開催する運びとなりました。熊本と博多の2会場で、熊本は「創刊50周年記念 花とゆめ展 in 熊本」会期中です。
本展では、代表作『はみだしっ子』のカラー原画を中心に掲載時の情報などを補足しながらその物語をたどり、様々な事情により単行本に未収録となったモノクロ原稿や、ご遺品の本やレコードなどとともに、作品の奥深い魅力を探ります。また、2025年に新たに所在が判明した後期作品『Sons』のカラー原画2点は今回初展示です。グッズコーナーでは、2024年に製作した新刊絵本『ルーとソロモン トランプランドの旅』・冊子『はみだしっ子50周年記念 原型版 われらはみだしっ子』・「三原順オールカラートランプ」などに加え、本展パンフレットや新作グッズを販売します。



「ムーンスケジュールカレンダー」[1988]
熊本会場
名称:三原順 原画展 〜夢をごらん〜
日程:2026年1月23日(金)~2月3日(火)
1月28日(水)休廊
11:00~18:00
会場:ART SPACE はね
〒860-0004 熊本県熊本市中央区新町2-8-5 矢島ビル
096-247-6343
入場無料
主催:ムーンライティング
協力:鈴木俊裕、白泉社
熊本会場の会期中は、熊本県立美術館本館にて「創刊50周年記念 花とゆめ展 in 熊本」が開催されています。三原順の人気カラー原画4点も出品されておりますので、あわせてのご訪問をおすすめします!
博多会場
名称:三原順 原画展 〜夢をごらん〜
日程:2026年2月10日(火)~2月15日(日)
会期中無休
11:00~18:00(最終日16時まで)
会場:新天町ギャラリーSEL
〒810-0001 福岡県福岡市中央区天神2-9-207(新天町南通り入口)
紳士用品シノハラ 2階
092-741-4890
入場無料
主催:ムーンライティング
協力:鈴木俊裕、白泉社

三原順プロフィール
マンガ家。本名・鈴木順子。1952年10月7日札幌市に生まれる。1971年、札幌南高等学校卒業。1973年、集英社『別冊マーガレット』掲載の「ぼくらのお見合い」でデビュー。1975年から1981年まで白泉社『花とゆめ』に連載された「はみだしっ子」シリーズが代表作。他の作品に「ルーとソロモン」「X Day」「Sons」など。絵本に『かくれちゃったのだぁれだ』『ルーとソロモン トランプランドの旅』がある。1995年3月20日、「ビリーの森ジョディの樹」を執筆中に42歳で永眠。
「ムーンライティング」プロフィール
三原順メモリアルホームページの立野昧と、三原順データベースの合田雅代が、三原順ファン活動をする際の名称です。立野はサイト上の論考や『総特集三原順』寄稿など、主に文章を担当。合田は、明治大学米沢嘉博記念図書館における文化庁メディア芸術連携促進事業で三原順原画の整理プロジェクトに参加するなど、主に資料整理やデザインを担当。2000年、札幌での結婚式の日に故・三原順氏の御遺族より遺品の一部を譲り受けている。2018年「三原順の四季」(大阪)、2019年「三原順の音楽&グッズ展」(東京)、2021年「三原順の世界展~生涯と復活の軌跡~」(札幌)、2024年「三原順の空想と絵本展」(東京、神戸)を主催。
より詳しくは⇒ムーンライティング公式サイトプロフィール
