charlotte sometimes (Tateno's diary 2000.3)

過ぎ去った日々はすべて哀しい (Tateno's diary 2000.3)

シュリ

2000.3.6 (01:22)

数年前の話になるのですが、 大学に韓国からの留学生がいました。 彼が計算機の横に 数式やらプログラムだのを落書きのように書き込んだ プリントアウトを置いて席を外していた時。 たまたまそこへ座って後輩と話していたところ、 彼のメモの中に筆談のあとのような言葉が混じって いるのが目に入りました。

「資本主義、共産主義があるうちは無理
でも、将来的には可能」

立野は見た瞬間にそれが何を言っているかわかりました。 しかし、後輩数人はわからず、不気味げに目をそらしていました。

何の話か?  もちろん、南北朝鮮の統一問題です。 同じ国や、別の国から来ている留学生同志で そういう話をすることもあるのでしょう。 しかし、どうして日本の学生にはわからないのだろう、 隣国のことなのに…。

今日、韓国映画の「シュリ」を見たあとに、 なんとなくそのことを思い出していました。

奇子/手塚治虫

2000.3.7 (02:27)

先日、手塚治虫さんの『奇子(あやこ)』を読みました。 別に何の脈略もなく読んだのですが、 読んでみたらなんとなくタイムリーでした。 4歳から23年間監禁されていた少女の話だったので。

戦後の混乱期の下山事件がモチーフになっていたりするのですが (GHQによる暗殺っぽく描いてあります)、 基本的には地方の地主の家が舞台です。 血の付いたシャツを洗っているところを目撃した4歳の少女が、 罠にはめられて、座敷牢状態で土蔵の中に閉じ込められてしまいます。 ここで細かなストーリーは追いませんが、 登場人物の殆どが死んでしまうラストは異様な読後感があります。

新潟の事件を思い出してしまうのは、 監禁12年目、兄の手によって土蔵から連れ出されようとした少女が 外の世界を怖がって「殺される」「ここにいたい」と言うシーン。 こういう状況の人間の心理がよく描かれていたのだなと、 最近の事件を振りかえって感心してしまいました。 座敷牢って結構あったものなのでしょうかね…。

もう一つ印象的なのが、監禁された少女が明かり取りの天窓に来た小鳥に 「鳥さーん」と話しかけるシーン。 三原ファンとしては、どうしても サーニンの監禁シーンを思い出してしまいます (^^;)。 立野が読んだのは角川文庫の『奇子』なのですが、 これによると初出は1972年1月〜73年6月の「ビッグコミック」誌。 これなら「はみだしっ子」以前ですが、 三原順さんが読んでいたかはちょっとわからないですね。

逮捕監禁致傷罪

2000.3.8 (01:43)

昨晩の話を引きずりますが、いつのまにか新潟の事件は 犯罪そのものより警察の捜査ミスや公安委のあり方の問題になってきていますね。 立野も警察組織の改革は絶対に必要と以前から思っていたので、 これを機に世間での認識が高まって改革に繋がればいいなと思っています。 ただ先日NHKの監禁事件特集で 「少女の失われた9年間を考えると、改めて警察への憤りが」 と結んでいたのには、 「やっぱり憤りは第一には犯人に向けるべきなんじゃないかなー」 と思いましたが (^^;)。

ところで逮捕監禁致傷罪というのは、どれくらいの罪になるのでしょうか。 手元の六法全書だと逮捕監禁罪は5年以下の懲役のようですが、 「致傷」がつくともっと重くなる?  法律論でなく直感で考えてしまうと、懲役9年が求刑できないのは なんとなく納得いかないのですが。

今後の展開を見守って行きたいと思います。

Happy99

2000.3.10 (16:45)

先日、知人から W32Ska (通称 Happy99) に感染したメールが送られてきました。 2000年だというのに、まだ99年のウイルスが出回っているのだな…と思ったら、 http://www.ipa.go.jp/SECURITY/txt/2000_03outline.html を見ると、先月の届出件数が最も多いコンピュータウイルスだったのですね。 W97M/Melissa (去年容疑者がFBIに捕まったウイルス)なんて殆どないです。 ウイルスの生き残り易さもなかなか難しい。

Happy99 は実行ファイルや文書ファイルに寄生感染をしないので、 厳密にはウイルスでなく、ワームとかトロイの木馬に分類されます。 手元のウイルスバスター98は、TROJ_Ska という名前にしていたので、 どうやらトロイの木馬扱いにしているようでした。

実際の被害の数からすれば、ウイルスについてはそんなに恐れることはないの でしょうが、機会があったらウイルス対策の話なども書いてみます。

うーたーるーたー

2000.3.13 (01:36)

現在我が家には自分のノートPC(Windows98搭載)と、 相方のデスクトップPC(Macintosh PPC)があります。 ふと思い立って、家庭内LANを組んでみました。 といっても、ダイアルアップルーターを買ってしまって、 ノート用のPCカードとイーサケーブルを買っただけ。 適当に配線してソフト入れて、慣れないマックと格闘しつつも なんとかノートからもマックからもダイアルアップ出来るようになりました。 むふふ。

家庭内LANで、家庭内チャット〜(謎)。 まだまだこれから色々設定して活用していきたいですが、 とりあえず一緒にネットが出来るようになったので、 ネットへのアクセスが少しは増えるカモ?

期間限定花束ページ

2000.3.16 (21:08)

三原サイトに、 期間限定の花束ページ を置きました。既に通常の花束ページに書き込んで下さった方もどうぞです。 画像上でクリックした位置に花を置いて合成するという新しいワザに挑戦しています。 うまくいったら、通常の花束ページの方へも応用するかも (通常の花束ページの花は既に500を越えているのでなかなか難しいですが)。

全然話は関係ないのですが、 ホワイトボードに書いたものをコピーして出力できる機械がありますよね。 プリントアウトした日付を入れてくれるのですが、 ふとその日付を見ると:

' 0. 3.17.

うーん。ちなみに今日は2000年3月16日であっていますよね。 なんかダブル2000年問題という感じだなぁ(苦笑)。 (2000年の表示と、閏年問題による日付のずれ)

千年灸

2000.3.21 (21:22)

千年灸というか、3連休でした。 国会図書館に行ったり、知人のライブに行ったり、 奇しくも(?)三原順さん命日にオフ会を自宅で開いたり。 まあ、充実していたのカモ。

自宅で騒いでいるあいだ、「これ、日記ネタにしていい?」と 何回かネタが出ていた気がするのですが、 酒飲んで寝て起きたら千年灸しか思い出せません。くすん。 やはり、ネタはすぐメモらないと駄目ですね…。

ニュータイプ

2000.3.27 (16:12)

立野はガンダムは殆んどわからないのですが…。

昔、大学のパソコンルームでアシスタントをしていたとき、 学生が関係のない授業のレポートを書いていました。 Windows95以前だったのでパソコンは Windows 3.1 でしたが、 その学生は Microsoft Word を使っていました。

こんな風にレイアウトしたいのだが出来ないと悩んでいるようだったので、 (自分には答える義務のない話ではありましたが)相談にのって、 なんとかうまく行きました。それでまあ、 「やっぱり詳しいんですね〜」と感謝されたので、 「いや、自分も Word を触ったのは今日初めてだったよ」とこたえると、 信じられないという目つきをされました。 実際、Word は初めて触ったし、Windows自体も普段は使っていないもの だったのですが…。

グラフィックワープロを名乗るくらいならこの程度は 出来るんじゃないかな〜というメボシはつきます。 そしたら、その機能を探して、あれば何とかなったりします。 もちろん勘では出来ないこともあるけれども、 勘だけでも何とかなる場合だった訳です。

それでふと思ったのですが、例えばパソコン教室に何週間か通って やっとパソコンの使い方を覚えるような年配の方には、 初めて触ったパソコンを勘だけで使いこなしてしまう若者は 「化け物」に感じられたのかも知れないですね。 (必ずしも年齢は関係ないでしょうが)

#そのうち「ハッカー」について書いてみるかも知れません。


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(C) Mai Tateno 立野 昧