数年前の話になるのですが、 大学に韓国からの留学生がいました。 彼が計算機の横に 数式やらプログラムだのを落書きのように書き込んだ プリントアウトを置いて席を外していた時。 たまたまそこへ座って後輩と話していたところ、 彼のメモの中に筆談のあとのような言葉が混じって いるのが目に入りました。
「資本主義、共産主義があるうちは無理
でも、将来的には可能」
立野は見た瞬間にそれが何を言っているかわかりました。 しかし、後輩数人はわからず、不気味げに目をそらしていました。
何の話か? もちろん、南北朝鮮の統一問題です。 同じ国や、別の国から来ている留学生同志で そういう話をすることもあるのでしょう。 しかし、どうして日本の学生にはわからないのだろう、 隣国のことなのに…。
今日、韓国映画の「シュリ」を見たあとに、 なんとなくそのことを思い出していました。