昨日の日記でちょっと触れたように、
10/2 の日記「レンタルサーバのこと」について
Pos.toの技術担当の方にご意見を伺ったところ、
「ここまで、内容の濃いページははじめてみさせていただきました(^^;
コメントをかかせていただきます。」
で始まる長文のコメントを戴きました。そういう訳で、
管理者様のコメントを紹介しつつ、若干フォローしたいと思います。
あ、えっと、あくまで技術担当の方が個人的に答えて下さった話でありますので、
経営サイドとの兼ね合いもありますでしょうし、
将来のPos.toさんの拡大予定など、あくまで非公式なコメントであると
思った方が良いと思います。
正式な予定はPos.toさんのサイトで発表されるものを信頼して下さい。
あ、あと、他社の具体的な内情も裏話的に少々教えて戴いたのですが、
それはオフレコってことで、内緒です。
ちょっとだけ匿名で書いてますけど (^^;)。
さてまず、接続プロバイダとレンタルスペースの話についてですが、
こんなコメントを戴きました。
「実際、今の時代、接続プロパイダとコンテンツプロパは、
別であるべき時代ではないでしょうか?
teleway等いろいろな大手企業がホスティングサービスよやってて、その高速回線の
下でそのようなサービスをやるとかいうのは、いい傾向にあります。」
レンタルスペースを商売にしている方のコメントですから
当然と言えば当然なのでしょうけど、立野もそう思います。
この方は、ダイアルアップサービスはなしでウェブ領域やメールアドレスを
貸し出すサービスを「コンテンツプロバイダ」と呼んでいますね。
某所で「プレゼンスプロバイダ」という言葉も聞きましたし、
立野は「レンタルスペース」と呼んでいますが、
現状は色々使われるのかも知れません。
どういう言葉が定着していくのか、まだまだ未知なのかも知れません。
なお、立野が接続プロバイダとウェブレンタルスペースを別けて
考えようとした理由の一つに
「自分が引っ越したとして、今住んでいるところの
接続プロバイダが良いところかはわからない」ことを挙げましたが、
大事なことを書き忘れました。今住んでいるところでは、
いずれは接続をケーブルテレビ回線にしようかなと思っているんです。
自分の地域では、ケーブル回線によるインターネット接続は「実験中」の段階で、
でも、来年くらいにサービスが始まりそうな気配がしています。
(ケーブルテレビ回線によるインターネット接続の情報は例えば
http://www.os.rim.or.jp/~koyo/catv/
など)。
ケーブル回線のサービスの魅力は、何と言っても「終日繋ぎ放題」
が基本である点でしょうか。
NTTのテレホーダイは夜中だけですよね。
もしかしてそれが当たり前と思っている日本人は多いかも知れませんが、
アメリカでは終日テレホーダイの電話サービスがある筈です
(日本のインターネットの問題点としてよく挙げられるような)。
NTTがいつ終日テレホーダイを始めるかわかりませんが、
ひょっとするとケーブルテレビ業者のような競争会社が力をつけない限り
やらないかも知れません。
で、昼間も繋ぎ放題のサービスが自分に必要かというと今現在ほとんど
いらないのですが (^^;)、自分の両親が使うことを考えたとき、欲しいんです。
自分の両親は、そろそろ少しずつ年を取って自宅に籠もりがちになってるんです。
ホントによぼよぼになってしまったらインターネットなんて難しいかも
知れませんが、幸い両親とも仕事で多少はパソコンを使ってきているので、
呑み込みは早そうです。長い老後を考えると、当面数年だけでも、
自宅にいながらのコミュニケーションツールとして使えそうなんですね。
ただ、生活は完全に昼型です(テレホが意味あるとしたらむしろ早朝…)。
だから、終日時間を気にしないでいいケーブル回線の繋ぎ放題が魅力なんです。
自宅のインターネット接続がケーブルになったら、
ダイアルアップ接続プロバイダはいらないんですよね。
非常時のためにどっか入っておくとしても、従量制で定額料金がなしか
安いところにするでしょう。
もしかすると、ケーブルテレビ会社がウェブ領域を提供するサービスなんかも
始めるかも知れないですが、未知です。
そんなこんなでいろいろ思いましたが、
やっぱり接続プロバイダ(電話にしろケーブルにしろ)と
ホームページレンタルスペースは別けてしまった方が自分としては
考えやすかったということです。
えっと、管理者様からのコメントに戻りましょう。
立野が書いた
「さて、Pos.toネットの話。バックボーンが12月には471M接続になるとか
宣伝していますが、正確に言えば、Pos.toネットは10M回線でテレウェイ
にぶら下がっています。ぶら下がっていると言うか、テレウェイの内部の
10MのLANに一体化していると言うべきなのかも知れませんが、細かいところは
良く分りません」
について、次のコメントが。
「参考までに、当所10Mでぶら下がるのですが、
来年4月には20M、来年12月には30Mでぶら下がる予定です。
厳密には、10MのLANに一体化するのではなく、100MのLANの下で一体化するみたいです。
その中から、10Mを引き出すという形になるかと・・・」
さすがに立野も内部ネットの構成は良く分りませんでしたが、
そういうことらしいです。
テレウェイさんとの間も徐々に太くするようですね。
契約した身としては嬉しいです (^^)。
続けて立野が書いた
「で、正確にはテレウェイと外との接続が471Mになるということらしいです。
これは、アリーさん( http://www.ali.co.jp/ )と同じです。 Pos.toとアリーは
実体(サーバ機械)は、両方ともまったく同じ建物内にあると思われます。
どちらの会社も同じところに場所を借りてサーバを設置してるんですね。だから、
Pos.toとアリーさんは、ネット環境では同一と言えます。 」
については、次のコメントが。
「全くそのとおりです。ただ、違うのは、サービス提供しているサーバー環境が
違う、ってとこですね。
うちの場合、よりユーザーに安全にセキュリティーを保つ方法をとっている為、
CGIとかをユーザー権限で実行させる、telnet を ID/ドメインによって制限する
等、各種方面で細かな対策をとっています。
#ユーザーには多少面倒をかけるのですが・・・」
立野はPos.toさんとアリーさんが公表している資料+自分がtracerouteなどの
コマンドで確かめたことから先日の日記を書いたわけですが、
だいたい思った通りだったです。
「後はサーバ環境の違い」ってのは立野はわかっていたのですが、
計算機に詳しくない方のためにもちゃんと書くべきだったでしょうかね。
Pos.toさんの管理者さんは、当然、Pos.toさんの売りを主張していますが、
それは確かに言う通りだと思います。
メールサーバがAPOP対応なのも立野にしては嬉しいところです (^^)。
#個人的には、sshd も動かして欲しい気がするのですがって、ここに書くことじゃないか (^^;)。
なお、サーバが例えば「定員100人」と書いてあっても、
サーバの性能によっては全然意味違いますので、
簡単に騙されないようにという言葉も付け足しておきます。
#Pos.toさんははっきりサーバのスペックを公表しているので判断しやすいです。
さて、メールの問題に立野が指摘した点
「Pos.toさんが今後利用者を増やしていけば、いつかブチあたるのがメールサーバの
問題だと立野は思っています。ウェブサーバの方は、www1, www2, www3と、別マシン
に別けて定員を設けているのでこれ以上そんなに負荷が上がることはないと思います。
しかしメールは(単純なメールアドレスが売りな訳ですけど)、 @pos.to の部分が
全登録者共通になっていますよね。 ****@pos.to のアドレスの人が増えていけば、
どんどんメールサーバの負荷が上がります。立野も詳しくないのですが…」
について、管理者様から次のようなコメントを戴きました。
「実は、現メールサーバーも分割案があるのですが、
メールアドレスは pos.to 固定等になるように検討している所です。
(技術的に十分可能です)」
これについて、再びメールして「もし〜のような方法でメールサーバの
複数化を検討しているならそれはかえって怖い」というような話を書きましたところ、
「もっと単純かつ効果的な方法としてこんなことを考えている」ような返事を
戴きました。立野は基本的にNFSは重いと思っていますし、
NetLaputaさんがどうやらそれで苦しんだらしいのも聞いていますし、
ましてやPC-UNIXの世界ではNFSの評判はますます悪いので、
NFSベースでやるつもりなら危険だとすら思ったのですが、
Pos.toの管理者様は大体わかっていて、そうでない方法を検討中だという
ことでした(具体的にその方法も伺って、なるほどなと感心した次第でありますが、
あまりに技術的になるのでここでは割愛です…興味がある方は
立野まで個人的にどうぞ)。
また、某プロバイダでの具体的な話として、メールサーバが
「P2-300、メモリ256で、3000人弱は収容してるかな?
これでもちょっと重いけど、十分使い物になってるようです。」
という話も戴きました。今はもっと速いパソコンもありますし、
3000人くらいまではいつでも対応可能って感じですね。
実際、Pos.toさんが12月に導入する新サーバまでの状況では、
「現メールユーザー+www1ユーザー+www2ユーザー+www3ユーザーで
ひとつのメールサーバー、おおまか1000人ぐらいになるかと思います。
十分格納可能な範囲です。
実際メールサーバーはwwwサーバーの5分の1程度の負荷ですので、wwwサーバーと
同一スペックであれば、5倍のユーザーを格納することができます。」
とのことだそうですし。また、
「#実際には、1月以降、pos.to 以外のドメインも使えるようにも準備中です。」
とのことです。
ディスクの話についてですが、立野が
「ディスクの話をすると、Pos.toさんのようにパソコンをサーバにしているところは、
どうしてもRAIDのディスクを使っている大手のサーバより、壊れやすくなります。
つまり、ある日突然自分のホームページのディスクがクラッシュして全部なくなって
しまう可能性が、少々高くなります。(あくまで確率の話であって、RAIDなら絶対
壊れないということもありませんけど)。 」
と書いたところ、一応管理者様から次のようなコメントがありました。
「うちの場合、RAIDではなく、
1日ごとに定期的なバックアップでやっています。
実際、RAIDでないため、すんなり切り替わるというようなことがないものの、
まったく壊れてしまうということはないはずです。
(とはいえ、圧縮バックアップなのですが・・・)」
そうですね、「1日ごとにバックアップ」の話は、ちゃんとPos.toのページにも
あった気がします。たとえクラッシュしても、2日前の状態には戻せる、
ただ、戻すのにちょっと時間がかかるということだと思います。
ちなみにこんな怖いコメントも…。
「#しかし、大手の****(伏せ字 ^^;)は、
RAIDすら、バックアップも取ってません。(事実)」
大手のプロバイダだからって、きちんとしているとは限らないのですね…。
#マジで結構有名どころだったので驚いてしまいました。(^^;)
ずいぶん計算機屋さんでないとわからないネタを書いてしまったかも?
まあ、たまには(?)いいですよね。
もしかして、Pos.toの方は、ここのページが計算機の専門家の集う
マニアックなページだと誤解しているかも知れないですが (^^;)、
基本的にここに来る方は計算機の専門家ではないですし、
取り上げるネタとしては計算機はそんなにないです。
今後見にいらして下さってもあまりご期待に沿えるか分らないです…
(念のため)。
10/7 は故・三原順さんの誕生日!でもありますので、
ここ数日はそちらの方を充実させたいと計画しております。
ではでは。