はみだしっ子シリーズPart1「われらはみだしっ子」が
掲載された『花とゆめ』1975年1月号は1974年12月3日発売、
2024年12月で発表から50年になります。
🌟はみだしっ子50周年🌟おめでとうございます🌟
これを記念して、このPart1を大判で楽しめる冊子が出来ました!
ムーンライティングBOOTH SHOP の冊子商品紹介より
「われらはみだしっ子」の扉と最終ページは、コミックス収録時に差し替えられ、以降の愛蔵版や文庫版でも同様です。理由は推して知るべしなのですが、掲載時は扉絵にも最終ページにも、成長した四人の姿が描かれてしまっています。三原順さんは成長した四人の設定で早く描きたかったのかも知れません。けれどしばらく幼いまま続くことになり、不自然なページが差し替えられたのでしょう。雑誌掲載時の扉の絵は、後にコミックス第3巻の総扉に使われ、『はみだしっ子全コレクション』の奥付ページに使われましたが、この絵がPart1掲載時の扉であったことは、知る人ぞ知る伝説となっていました。本冊子では原型版として、雑誌掲載時の扉と最終ページを使用しています。
「われらはみだしっ子」の原稿は半世紀前のものとは思えないほど保存状態が良く、そして、紙の端まで丁寧に描かれているページが多くありました。それらは、既存の出版物では紙の外に消えてしまっています。そこで、雑誌より一回り大きいA4サイズにして、原稿の紙の全体が入る形にしました。表紙・裏表紙は白黒2諧調にしましたが、本文はグレースケールにして、写植の影や三原順さんの鉛筆線を僅かに残しました。
本冊子を作るにあたり原稿全ページについて、コミックス・掲載誌と比較、プロットが残っている後半はプロットとも比較、更には、原稿の裏から光を当てて写植の下の鉛筆書きの字を読む検証をしました。その結果、6か所の誤植を修正しています。うち、3か所は発表以来訂正されていなかったものでした。そして、驚きの発見もあり、解説に記しています。 三原順さんが「われらはみだしっ子」のプロットの後半を書いていたノートが残されていて、その一部と、同じノートに描かれていた没ネームの一部を、巻末に収録しました。
半世紀前、「はみだしっ子」が生まれた時の空気感を、伝えられる一冊になれればと思います。
冊子は白黒にした一方、両面カラーの特典カードを2枚付録に付けています。
あわせてお楽しみください。
三原順の空想と絵本展in神戸 50周年記念コーナー